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山本 賢二*; 山下 勇人; 鬼澤 高志; 木村 一弘*; 澤田 浩太*; 本郷 宏通*
no journal, ,
316FR鋼は次世代高速炉実証設備の主要機器の候補材料であり、その材料強度基準は日本機械学会高速炉規格で規定されている。一方で、安全性の向上や経済性の観点から溶接部も適切に評価を可能とした上で、任意に配置できる設計の多様性が求められており、溶接部についても材料強度基準の整備が必要である。溶接部を評価するにあたっては、母材に加えて溶接金属や母材硬化部を含め、特に高温下における長時間強度を評価し、その特性を考慮する必要がある。そこで本稿では、同鋼の母材及び溶接継手の強度特性を整理・比較し、JSME高速炉規格で定められている許容値の内、溶接継手の一次応力制限に係る許容値について検討を実施した。
能井 宏弥*; 渡邊 壮太*; 久保 幸士*; 岡島 智史; 安藤 勝訓
no journal, ,
本研究では、弾性追従ひずみ、クリープ損傷およびひずみ範囲の算定において考慮する弾性追従挙動に対して、非弾性解析を用いた弾性追従係数を算定する方法をそれぞれ具体化した。また、ひずみ範囲に関する繰返し挙動から算定した弾性追従係数が、他の挙動から算定する弾性追従係数よりも小さい値となることを確認し、この要因を考察した。
押切 正人*; 久保 幸士*; 安藤 勝訓; 山下 勇人
no journal, ,
本研究では、溶接部のクリープ疲労評価法の確立を目的に、316FR鋼溶接継手試験片を模擬した3要素モデルを用いて、冶金的不連続性による応力並びにひずみの分布、そして、これらの再配分挙動を考慮した破損寿命評価法を提案する。また、材料試験片の解析に基づき提案する評価法を大型構造物の溶接継手に適用する保守性の検証として、変形抵抗の大きい部分の試験片平行部に占める割合がひずみ集中に及ぼす影響の確認等を行った。
押切 正人*; 久保 幸士*; 安藤 勝訓; 山下 勇人
no journal, ,
本研究では、溶接部のクリープ疲労評価法の確立を目的に、改良9Cr-1Mo鋼溶接継手試験片を模擬した3要素モデルを用いて、冶金的不連続性による応力並びにひずみの分布、そして、これらの再配分挙動を考慮したクリープ疲労損傷評価手法について検討した。また、検討の保守性の検証として、変位制御保持とひずみ制御保持によるクリープ損傷係数の比較を行い変位制御保持による検討が保守的であることを示した。
月森 和之*; 矢田 浩基
no journal, ,
原子力プラント機器などにおいてバウンダリを形成する構造物について、シビアアクシデント(SA)時の安全確保の観点から、そのバウンダリ機能維持限界が重要な関心事となる。本研究では、成形限界線図(FLD: Forming Limit Diagram)とASMEの破損クライテリアとの比較を行うと共に、構造物への適用という観点から負荷履歴の影響を考慮して、応力による限界曲線FLSCの可能性についても考察した。